January 03, 2010

舞台「An Inspector Calls 『夜の来訪者』」

 年末、どの舞台を見ようかとロンドンのウエストエンドを歩いていて、ふと目に留まり、そのまま飛び込みでチケットを買いました。「An Inspector Calls 『夜の来訪者』」。勘は大当たりでした。原作は有名だそうです。

 このカンパニーでの初演は1992年です。内容はサスペンスです。

 舞台は1912年。娘の婚約を祝う金持ちのアーサー・バーリン宅に、グール警部と名乗る男がやってきます。グールは、今日、イヴァ・スミスという若い娘が自殺したといい、娘の名前に覚えが無いか、各々に写真を見せて、問いかけます。

 ストーリーを知らずに見たのに、彼女がどうして自殺したのかハラハラして、最後の最後まで目が離せませんでした。

プリーストリー原作「夜の来訪者」は、もともと戯曲で、映画化もされています。翻訳は岩波から出ています。日本に戻ったら、原作を読んでみたいと思います。

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RSCの「Twelfth Night『十二夜』」

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 年末にロンドンで、ロイヤル・シェークスピア劇団の「十二夜」を見てきました。
 3時間の公演で、しかもシェークスピアです。いくら好きでも少々危惧はありました。さすがにコメディなので、なんとか持ちこたえました。幸いなことに、十二夜はBBCの作品や原作を読んだことがあることに加え、歌が多いという点も助かりました。

 舞台そのものは楽しめました。英語がもっと聴き取れればベターですけども、欲はいいません。体験共有がなければ、コメディのジョークは理解できないものと思ってます。
 幕が上がる5分前から音楽がスタートし、場を盛り上げてました。特に、幕間の道化役のパフォーマンスが素晴らしくノリノリで、盛り上がりました。

 古典の舞台がお好きならお勧めです。

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December 29, 2009

ジョン・バロウマン見れなくて残念・・・

 カーディフまで、ジョン・バロウマンのパント「ロビン・フッド」を見に行きました。
 しかし、ジョンはupper respiratory infectionを患って休演中で、フィル・アンドリューが代役をしてました。トーチウッドのネタが満載で、かつアイススケートまでやるという大変な役を、見事にこなしてました。歌は上手でした。アイススケートでは腰が引けていて、片足滑りで、客席から笑いが漏れてました。
 いやはや。共演者の方々が、show must go on.といってた通り、みなさん、共演者が急に変わっても、こなしてました。

 ジョンは、去年も同じ病気を同じ時期にやっているようなので、しっかり治してほしいと思いました。

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December 05, 2009

パトリック・スチュワートとデヴィッド・テナントの「ハムレット」

 BBCのクリスマスのラインナップのスポットに、パトリック・スチュワートとデヴィッド・テナントの「ハムレット」が出てます。「Hamlet and The Turn of the Screw」の抱き合わせスポットです。
http://www.youtube.com/watch?v=0PEtjqMvWjc

 とてもモダンです。ハムレットと呼ばれなければ、英語聞いたってわからん。
 このハムレットは、2008年から2009年にかけて、RSCがストラトフォードとロンドンで上演した舞台の、TVバージョンです。映像を見ると、舞台をそのまま撮影したものではなく、TV用撮影してます。
 RSCのマクベス(パトリック・スチュワートが、素晴らしかった)は、第二次世界大戦風の演出でしたが、ハムレットはこんな感じだったんですねぇ。テナントがしゃれこうべを掲げる写真は、確かに普通の格好でした。でも、全体が現代風に来るとは想像しませんでした。なお、BBCのハムレットにも、アンドレ・チャイコフスキのしゃれこうべが使われているそうです。
http://andretchaikowsky.com/miscellaneous/skull.htm

 なお、100年以上前のものは別として、本物のしゃれこうべを使うには、the Human Tissues Authorityの許可書が必要で、RSCは所有していても、許可書なしに使うわけにはいかないそうです。

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November 29, 2009

ジョン・バロウマンのミュージカル"La Cage aux Folles"

 10月にロンドンまで、ジョン・バロウマン主演の"La Cage aux Folles"を見に行ってきました。ミュージカルそのものはコメディなので、お気楽に見られました。ジョンはかわいいというか、大げさというか、役が役なのでそんなものというか。
 一番のお気に入りシーンは、第一幕の最後、息子の婚約者の家族に会うことを否定されたアルバンが、ジョルジュの弁明も聞かずにザザとして舞台に飛び出し、舞台の途中で演技を続けられなって、共演者連中を追い出して歌う"I am what I am"。これは、男性であろうが、女性であろうが、いえること。ミュージカルは、ゲイのカップルの話だけど、男女のカップルだって変わらないよね、と思いました。

 驚いたのは客層です。いままで見て来たミュージカルだと、女性6に男性4位の割合なのです。ところが、異様に女性が多い。年齢層が、ティーンと思しき女の子から、60歳代、70歳代と思える奥様方にまでおよびます。そして、どちらかといえば、年上に偏ってます。ジョンって、年上のお姉さまに人気なんかもしれません。

 天候が良かったので、劇場のステージ・ドアで出待ちしました。素顔がとても端正で、40歳過ぎてるとは思えない若々しい外見です。動き回るので良い写真は1枚しか撮れませんでした。

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 しっかり、サインをいただいてきました。なお、観劇したのはマチネでしたが、夜はジョン・シムの舞台を見た後に、ジョン・バロウマンの出待ちして、またサインをもらいました>好きなやつ。

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 彼の"La Cage aux Folles"出演は、11月28日までです。きっと感極まって、千秋楽のカーテンコールで泣きまくってるんじゃないかと想像してます。どうでしょう。

 なお、次は年末にカーディフまで行って、ジョ・・バロウマンのパント"Robin Hood"を見る予定です。

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September 28, 2008

新作ミュージカル「9時から5時まで」

9月11日から17日まで、渡米してきました。
今回の渡米は、結婚式への参列が目的だったので、特に舞台予定をチェックしてませんでした。
持つべきは友達というか、結婚する本人から電話があり、新作ミュージカル「9時から5時まで」がおもしろかったよ、と教えてくれました。さっそく見に行った次第です。


このミュージカルは、1980年公開の映画「9時から5時まで」をアレンジしたものです。映画の主演は、ジェーン・フォンダ、リリー・トムリン、ドリー・パートン、ダブニー・コールマンなど。
映画は見てないですけど、結構受けが良かったように記憶してます。

ミュージカル版は、映画に出ていたドリー・パートンが新たに曲を書き起こして構成しなおしました。基本ストーリーは同じですが、ワーキングスタイルが現代的になってます。

音楽はご機嫌で、ストーリーもおもしろかったです。惜しむらくは、1幕目が盛り上がる割に、2幕目が半分の長さしかなく、あっという間に結末を迎えて終わってしまうことです。もう少しバランス取れなかったんかねー。

なお、このミュージカルはロサンゼルスがワールド・プレミアで、すでにニューヨークのブロードウエイで上演されることが決まってます。もしかしたら、2,3年後には、ドラウジーシャペロンのように、日本語版で上演されるやもしれませんね。

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March 23, 2008

パトリック・スチュワートのマクベス

仕事の山をやっと超え、体調はふらふらぎみです。上司には休みを取る宣言をしました。

で、偶然、ドイツの友達が良い情報を教えてくれたので、それを見に行くことにしました。
ロンドンで公演していたパトリック・スチュワートの「マクベス」の舞台が、非常に受けが良くて、ニューヨークでも2ヶ月公演することになったとのことです。現地時間の22日から、一般チケット販売開始でした。チケットはGETしました。昨晩は向こうの時間に合わせてチケットを取ろうと、待機してたのですが、残念なことに、めずらしく強烈な頭痛に見舞われ、出遅れました。ベストな席とはいいがたいですが、16列目の正面が取れただけでも良いとしましょう。

パトリック・スチュワートは、美しいクイーンズ・イングリッシュをしゃべることで有名なので、いまから楽しみです。

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February 28, 2007

能「花筐(はながたみ)」

花筐とは、花籠(はなかご)のこと。

今回は、関西元気文化圏共催事業の一環で開催された「おおさか元気・能・狂言」シリーズの舞台でした。NHK大阪ホールがほぼ埋まるほど盛況でした(次の日の能の舞台はチケット完売!)少し短めの演目構成で、2千円という安めのチケット金額設定でした。

越前国にいた大迹部ノ皇子は皇位継承することになり、急遽都に上らねばならぬため、日頃寵愛していた照日ノ前に使者を通じて花筐と手紙を届けさせます。手紙を読んだ照日ノ前は悲しみ、花筐を抱いて家に帰っていきます。
継体天皇となった皇子は、ある日、紅葉狩りに出かけます。一方、恋焦がれる余りに心乱れた照日ノ前は、侍女を伴い都にやってきたところ、偶然御幸の行列に出会います。朝臣が見苦しい狂女、と払いのけたはずみに、花筐を打ち落とします。照日ノ前は、これは帝の花筐であるといって、朝臣をとがめます。朝臣が理由をたずねると、彼女は皇子が越前にいたとき、毎朝この花筐に花を生け、天照大神に捧げていたことを語り、恋の叶わぬ悲しさを語ります・・・

まあ、能舞台の音響を求めなければ、楽しむには良いと思いました。

この日は期間限定で、NHK大阪放送局製作「芋たこなんきん」の撮影セット公開日で、二度おいしい時間を楽しみました。

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February 17, 2007

ミュージカル「マリー・アントワネット」

今回のミュージカル「マリー・アントワネット」は、東宝が委嘱した、オーストリアのミヒャエル・クンツェ脚本・歌詞、シルヴェスター・リーヴァイの音楽による、新作です。去年末から東京でスタートしたようです。

ストーリーは遠藤周作の「王妃マリー・アントワネット」を下敷きにしており、王妃が処刑されるまでを描いてます。親の顔も知らない薄汚れた花売り娘、マルグリット・アルノーを話に絡め、信念ではなく金で動く民衆の矛盾、皆でやれば改革という名の殺人も厭わない人の心の醜さなど、をストーリーに入れ込んでました。マルグリットはジャコバン党のスパイとして牢屋の王妃の世話係を務めるうち、母親としての王妃の姿に打たれ、王妃の裏切りの手紙を託されながら、手紙を無かったことにしてしまいます。王妃がギロチンに倒れたあと、フィナーレで民衆は自由を歌いますが、それぞれ歌い手により「自分にとっての自由とは何か」が違って歌われていました。これは、烏合の衆の集まりだったことを暗示するものだったのでしょうか。

てっきり主役は、王妃役の涼風真世だと思ってました。しかしながら、最初に出てくるカリオストロの山口祐一郎だったようです。非常に伸びる声で、かといってただのストレート・ボイスでもなく器用に歌いこなす新妻聖子は、マルグリットの心情をうまく表現していました。ルイ16世の後釜を狙うオルレアン公の高嶋政宏も、ボーマルシェの山路和弘もいい味出してました。

実は、今回の公演、新妻聖子の出る日を狙ってチケットを取りました。彼女の歌と演技を見てみたかったからです。これから彼女は主役に踊りでる人になるかもしれません。彼女の実力なら、Wickedのエルファバを歌ってほしいな(劇団四季が権利取ったから、彼女がエルファバは無理か)

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ミュージカル「スウィーニートッド」

宮本亜門演出、市村正親&大竹しのぶ主演のミュージカル「スウィーニートッド」を見てきました。
ストーリーは、無実の罪をきせられてシドニーへ島流し刑にされたスウィーニー・トッドが、復讐のために脱獄。腕の良い床屋として、ラヴェット夫人のパイ屋の2階で開業し、妻を横取りして娘を攫った検事を殺すべく時を狙う、というものです。ラヴェット夫人は、スウィーニーに恋してしまい、殺人の片棒を担いでしまいます。結果、世界一まずかったはずの彼女のパイは、一夜にして行列ができるほど美味に(@_@;結末は・・・かなり悲惨。それでも笑いが出てしまうのは、階級社会の暗部由来のいじめ構造のせいか、愛する妻を奪われた上に犯され自殺に導いた極悪人に対する復讐が連鎖していく悲しさか、はたまた、殺した相手をスイッチひとつでダストシュートに落として処理していく復讐のために麻痺した感覚か。愛するほうも愛されるほうも、ペーソス漂う話でした。


大竹しのぶって歌った経験あるの?と思ったら、パンフにはほとんど初心者と・・・しかし、歌い始めたら危惧したほどではありませんでした。もろ地声で、はっきりとして明確な発音で歌っており、むしろ、オペラチックに歌って歌詞がわからないのに比べれば、わかりやすくてよかったです。ソンドハイムのひねった曲を、よくぞここまで歌ったもんです。聴きながら、マイ・フェア・レディのヒギンス教授を演じたレックス・ハリソンの音程無し歌いを思い出しました。

歌い始めのアンサンブルで、途中途切れ途切れに歌詞が聞き取れない部分がありました。マイクは入ってるんだけどが、歌詞がさっぱり。アンサンブルの揃いが悪いのか?と思ったら、ソロでも部分的に何言ってるの?という部分がありました。これは曲と歌詞の問題なのか、歌手(特にオペラチックに歌う人)がいまいちなのか、マイクのバランスを誤っているのか。何なんでしょうね。公演は大阪城公園近くのシアターBRAVAでした。このシアターの音響がビビッている可能性もあります。変なエコーがあったから、やっぱ音声バランス誤ってるんかなぁ。
なんにせよ、市村正親ほか結構歌のうまい演技派俳優が揃っているように見えたし、せっかく日本語なんやから、もうちょっと言葉をわかりたかった。(こんなことなら、今度は英語で見てみよう)

なお、映画版は、主役をジョニー・デップがやるそうです。歌唱力は知らないので脇に置いて、配役は正解だと思います。ジョニーのスウィーニーは、どすが利いてて怖そうです。

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