LAとことこ その6(馬に恋する)
そもそも今回ロサンゼルスに行った理由は、G.タケイさんが主演する舞台「エクウス」を見るためでした。4月に「エクウス」に出ることになったと聞いたときから見てみたい熱が始まり、7月から仕事のスケジュールに組み込んで長期戦で休暇取得に臨みました。幸いスケジュールの小さな谷間と同僚に助けられ、無事に見ることが出来ました。色々周りに助けていただいて感謝しています。この舞台、見て良かった!その一言にすぎます。一生心に残るでしょう。
映画「エクウス」とは違い、舞台「エクウス」はかなり、いえ、相当に強烈でした。馬も人間が演じている上に上半身裸のムキムキのにいちゃんときます。少年が馬に抱きついて撫で回すとき、その裸のにいちゃんに擦り寄って撫で回すわけです。映画では本物の馬を撫でているので何とも思わないところ、人間となるとエロチックに見えます。少年の馬に対する異常な愛情を表現するのに効果的です。
また、最初は少年に冷静に対処しているダイサート医師が、心を少しずつ開いてきた少年に「僕はひとつ秘密を告白したんだ。次はあんただよ。そういうあんたは何も無いといえるのか。」と逆ツッコミされるシーン。顔を強張らせて一瞬言いよどむダイサート医師。同僚の医師から見れば一見仲が良さそうに見えるダイサート医師夫妻の夫婦生活の冷めた実態を告白することに。
親だって嘘をつく、親だって人間だということを知り、馬を崇拝し、馬に恋するあまりに、人間の女性に手出しできなくなってしまった少年。少年の燃える情熱を羨ましく思い、本当の自分を出せないでいることを悩む医師。エンディングで、治療することで少年の崇拝対象を崩してしまった、と後悔し、告白するダイサート医師の姿に、「あぁ、だれか彼の心の叫びを聞いてあげる人がいたらいいのに。」と思いました。果たしてアラン少年とダイサート医師は、この結末で幸せだったのでしょうか。
舞台の注意書きに、不適切な発言、喫煙シーン、大音響、ヌードシーンがあると書かれてました。客席の1列目真正面で、少年と恋人が絡む男女のオールヌードを見てしまいました。まさか本当に一糸まとわず全部脱ぐとはおもってなかったので、目が完全に点になってしまいました。見たくもないヌードを見てしまった!と頭は引き攣りながら目を背けようとする、なのに、展開が凄すぎて次にどうなるかと思うと目が空間を彷徨って完全に逸らせられないんです。いったい、慟哭するダイサートを見ればいいのか、素っ裸のまま絶叫するアランを見ればいいのか・・・演技とはいえ、凄すぎる。
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