本日、Ahmanson Theatreで、The Drowsy Chaperoneを見てきました。当日だったにも関わらず、運よく良い席が入手でき、ラッキーでした。
このミュージカルは、カナダ発で、今回がアメリカ初演になります。ここからNYブロードウエイにたどりつけるか、Variety紙も注目しているようです。舞台好きのための舞台で、全編ギャグ満載です。
ストーリーは単純。舞台好きのMan in Chairがストーリーを引っ張ります。彼のお気に入りは、レコードで1920年代のミュージカル「The Drowsy Chaperone」を聞くこと。あるカップルの結婚にまつわる思い違いと和解の話です。レコードを聴きながら、彼のイマジネーションがそのまま舞台に展開していきます。こう書いてしまうと、本当に単純ですが、本当にこれだけです。結婚に浮き足立ってしまう新郎、なんとかスムーズに式を行おうと走り回るベストマン、舞台スターの新婦が引退宣言会見をする間、どうやったら彼女に結婚を思いとどまらせて舞台を続けられるようにしようと画策するプロデューサー、新婦を横取りしようとするラテンなにいさん、飲んだくれの女優の新婦のシャペロン、お屋敷のバトラーや売れない女優など、入り乱れて最後は4組のカップルができてしまうというストーリー。すべては、Man in Chairのキャラの面白さに寄りかかっているといっても過言ではありません。
みそは、舞台の進行がMan in Chairのイメージの世界であること。レコードが針飛びすると、イメージも針飛びし、彼がポーズをかけるとシーンがそのまま止まります。彼がイマジネーションの世界に飛び込んでも、誰も彼に気づきません。彼はイメージを止めたり進めたりしながら、ミュージカルへの愛をギャグを連発しながら解説していきます。レコードを2枚目に交換したら別のミュージカルだったとか、好きなシーンを何回もかけたり、フィナーレで停電したり、とことん笑わせてくれます。最後に完全にイマジネーションの一員となった彼は、憧れのシャペロンから手を差し伸べられるのですが、彼女を振り切って走り寄った相手とは・・・
話題として、このミュージカルで新婦役演じているトニー賞女優のサットン・フォスターが、リハーサル中に手首を骨折する事故にあいました。そのとき歌っていたナンバーが「Accident Waiting to Happen」(^^;彼女は骨折にもめげず、演出を少し変更することで対応。ダンス・ナンバーで連続側転するときは、正常な腕だけで支えるという業をやっていました。
第2の話題として、最後の挨拶のとき、Man in Chair役のボブ・マーチンがおもむろに正面に出てきて、「本日は特別な日なのです。私達の友人が結婚することになりました。ここで5分だけ皆様の時間をいただいて、結婚式を行いたいと思います。冗談と思ってるでしょう?冗談ではないですよ。本当の結婚式です。これは親族の方へのサプライズです。舞台で結婚式をするとは伝えてなかったのですから。」オーケストラの結婚行進曲が鳴り響く中、まず新郎のロンが、そしてエスコート付きで新婦のヘザーが登場。ボブ・マーチンが牧師を務めて、ギャグ付きの誓いの言葉と指輪の交換が行われました。花嫁の真っ赤なバラのブーケは、力いっぱい5列目あたりに飛んでいきました。本当にめずらしいところに遭遇したものです。この2人に大きな幸せがありますように。
注)ベストマン:新郎の付き添いの男性のこと、シャペロン:新婦の付き添いの女性のこと
Recent Comments